2022.2.07
先日打合せ中にお客様から
「友達が家を建てたのだけど、うちより全然安かったらしい」と。
そのお友達は
「安さがウリのメーカーだけど、安すぎてうちの家は大丈夫なのかね?」と。
とても難しい質問ですよね。
逆に質問をしたのですが、
「なんで安く出来るのだと思いますか?」
そこはわからないとの事。
当然ですよね。
日本での家というのは、
丈夫で、強くて、長持ちで、メンテナンスがいらない。
というのが常識だと思っておられる方がほとんどだと思います。
ですが、これを見ておられる他社様で建てられた方。
お引き渡しの際に、確認申請図面や、プレカット図面、構造計算書を工務店さんやメーカーさんから頂きましたか?
恐らく頂ておられない方がほとんどだと思います。
当然しっかりとした根拠で建てておられると思いますが、
その根拠は頂いてないのではないでしょう。
僕もこの業界に入り、他社様で建てられたお客様の家を多くリノベーションしてきました。
その多くは、弊社がオーナー様へお渡しする図面や資料はなく、
契約書に添付されている図面と、確認申請書くらいです。
いざ解体をしてみると、
「ん~。。。」という内容が多い気がします。
その時々に合わせたコストの下げ方を工夫されてはいますが、
「ん~。。。」
です。
せめてプレカット図面(構造図)でもあれば一目瞭然なのですが、
「ん~。。。」
と悩まされることが多々あります。
決して我々が正しいとは言い切りません。
が、もう少し家が透明になるような資料をお渡しされても良いのではと思う今日この頃。
また、我々は意匠性も当然重視する必要はありますが、
人の財物、命を守るものを造る仕事をしておりますので、
構造などはしっかり。
誰が見ても明確にわかる強度。
そういう仕事をして参りたいものです。
ですので客様にはこうお伝えしました。
「高すぎても駄目でしょうし、安すぎても駄目だと思いますよ。」
これが建築なのだと信じております。
永く、安心して、快適に住んで、尚且つ
「住む」が楽しめる家。